とある技術者の徒然草

生産技術者の適当な日記(統計言語Rに関するメモがメイン)

富士通のデジタルアニーラの可能性

デジタルアニーラとは

it.impressbm.co.jp
ネットサーフィンで気になった記事があった。
富士通がデジタルアニーラを用いたサービスをクラウドで提供し始めたそうだ。
日本の大企業らしからぬ事業化のスピードと感じる。
デジタルアニーラとは記事にも書いている通り、
さまざまな要因の組み合わせを考慮しながら最適解を見つけ出す
組み合わせ最適化問題”を高速に解くための
コンピューティングアーキテクチャである。


量子コンピューターは?

組み合わせ最適化問題といえばD-Wave Systems社の
量子アニーリングマシンD-Wave 2000Qがある。
しかし、こちらは2000bitで富士通のデジタルアニーラは8000bitと性能が上である。

何に使うのか?(適用範囲)

個人的には工場の生産計画の最適化に適用できないかと思っている。
なぜなら現状は生産計画を最適化しようにも組み合わせ数が多すぎて、
今のマシンパワーで計算できないからだ。
そのため、あるルールに乗った順に計画を割り付けていく方法がメインである。
今、世の中ではAI、AI(特に機械学習や深層学習)と盛んに宣伝されている。
しかし、私は最終的には量子コンピューターの方が産業界にインパクトがありそうだと思う。
材料組成の最適化、工場の生産計画、人員・設備の配置など
日本のモノづくりが強みとしてきた領域が一気にコンピューターに置き換わるからだ。
2030年、日本の産業界はどうなっているのか、想像もできない。