【生産管理】ボトルネック工程の見つけ方
制約条件理論(TOC)とは
みなさんは制約条件理論(TOC)という言葉を聞いたことがありますか? ザ・ゴールという本の名前を聞いたことがある人は いるとおもいます。
制約条件理論(TOC)の定義
個人的には以下の文章が一番しっくり来ています
■TOCとはイスラエルのエリー・ゴールドラット博士が開発した 企業目的達成を阻害する制約条件(ネック工程)を 集中的に改善するための手法です。以下の4つから構成されます。
- 生産システム改善手法 (ドラム・バッファ・ロープ(DBR))
- プロジェクト管理改善 (クリティカル・チェーン・プロジェクト管理(CCPM))
- スループット管理 (Through-Put Accounting)
- TOC思考プロセス (Thinking Process)
4つもあることに驚いた人もいるかもしれませんが、
TOCは工場の生産管理以外にも使用できる汎用的な方法です。
よくあるイメージ図としては以下の鎖図の図があります。
企業の強さは鎖の最も弱い部分で決まるため、
それ以外の部分をいくら強くしても、全体としては強くなりません。
鎖の連鎖を製造工程に例えるとボトルネック工程とは弱い鎖に当たります。 TOCの考えではこの弱い鎖を集中的に強化します。
ボトルネック工程をどのように定義するのか?(記述中)
制約条件が物理制約であった場合、
どうやってボトルネック工程を見つけるかが課題になります。
個人的には以下に沿った考え方で実績データの集計などを駆使してネック工程を見つけています。
- 仕掛がたまっている工程(=工程間リードタイムが長い工程)
- 合流地点となっている工程
もう少し定量的に考えると
- 生産能力が最も低い工程
- 生産実績が最も低い工程
- 稼働率が最も高い工程
といった見方があると思いますが、
実際にはこれでは不十分と考えています。
なぜなら稼働率50%で最も高くない工程でも、
計画している稼働率を満たしていなければ、
ボトルネック工程になりうるからです。
あくまでも計画値との差分を見るべきと思います。
・ まとめ
必要な生産量に対して、工程ごとに予定の稼働率や生産数を計算する必要がある
・参考HP